アマデウス3
(松本幸四郎主演
アマデウスは版権とか厳しいだろうからDVDになる可能性は限りなく低いと思っているので完全に自分の為の備忘録かつ自分がストーリーを整理する為に書きます。
シーンの感想は書いてるけど全体的な感想はまた別で書けたら)
★モーツアルトの死後★
仮面の男は実在しており、別の名義で発表されたレクイエムはサリエーリの指揮で演奏された。
その後サリエーリはどんどん出世し人々に讃えられる。
コンスタンチェは再婚。モーツアルト学の権威となる。
コンスタンチェがモーツアルトの楽譜を売るときにはインクの量で値段を決める。
つまり『音符が多いほど値段が高い』
音符が多いと揶揄されたモーツアルト生前と死後の評価の違いが表れているような気がする。
★サリエーリと神との最後の戦い★
サリエーリは神に『作曲家になること』『権力を手にすること』をお願いしていた自分を思い出す。
その契約が受け入れられた故に『才能がないのにも関わらず、人々に崇められる苦痛』を味わう。
ただ、やはり見せかけのもの。サリエーリはどんどん人々に忘れ去られていく。
それを阻止するため、サリエーリは神に最後の戦いを挑む。
『自分がモーツアルトを暗殺した』という噂を流した上で、自殺をすることだった。
しかし、自殺は叶わず、噂は誰にも信じてもらえなかった。
ラストシーン
『凡庸なる人々よ。神に絶望した時、私に祈るがいい。私がそなたを許そう。アーメン』
この時のサリエーリの独白にぐっとくる。
『最後まで戦い抜く』と宣言したサリエーリは、
宣言通り、最後まで自分の凡庸さと才能を与えてくれない神と戦い続けた。
羨望・嫉妬・承認欲求。
欲望は誰もが持つもので、きっとかなえられないままのものがほとんど。
その欲望にしがみついてしまうことも人間の性であり、
仕方がないことだと。
サリエーリは神と戦いぬくと宣言した手前、神に許しを請うことはできない。
きっと自分と同じように神に絶望している人々はいる。
その人々のためにサリエーリは『同じ凡庸な人間としての許し』を宣言したかったのだろう。
ラストは空を抱きしめ、暗転。
暗転後、拍手が起きるんだけれども、
『そのまま静寂の中に居たいと思わせる』とTwitterでの感想を書いていた人がいた。
まさに!と思った。
もちろん拍手しますけどね!
★カーテンコール★
風二人が現れ、さっと後ろを紹介。
緞帳が開き、サリエーリ・モーツアルト・コンスタンチェ以外の皆様が勢ぞろい。
そしてまた緞帳が閉まり、
真ん中からコンスタンチェ大和田美帆さん(登場シーンのピンクのドレス)
タタタタタと軽快に出てきて鮮やかにお辞儀をして、また軽快な足取りで緞帳の中へ。
続いて、モーツアルト桐山照史くん(登場シーンのピンクのジャケットに赤パンクかつら)
スキップしながら出てきてど派手なお辞儀をしたあと、満面の笑みを会場に向けて再び飛び跳ねるように緞帳の中へ。
そして、サリエーリ松本幸四郎さん(水色ジャケット)
ゆっくりゆったり歩いて来て、会場の拍手をかみしめるように、軽く両手を開いて会場を見渡しながら嬉しそうにうなづく。
そして、幸四郎さんが後ろにさっと手をあげ、緞帳が開き、みんなで手を繋いで幸四郎さんを迎えに行く。
(この時の幸四郎さんが桐山君の方を振り返って手を伸ばし、それを優しく迎える桐山君っていうやり取りがすごく好き)
みんなで繋いだ手をあげて一礼したあと、後ろに下がり緞帳が閉まる。
先ほど一人ずつ出てきた場所から、今度は、コンスタンチェ・サリエーリ・モーツアルトの順番に手を繋いで3人で出てくる。
センターに出てきて、
コンスタンチェ・モーツアルト・サリエーリの順番にセンターであいさつ。
その時に手をくるくるくるって派手にやる幸四郎さんが大変お茶目
そして手を繋ぎ緞帳の中へ。
また緞帳が開き、今度は全員が手を繋いで勢ぞろい。
前に出てきて繋いだ手を挙げて挨拶したあと、また後ろへ。
緞帳が閉まり再び開き、再度前へ。
(もっと前から起きる場合もあるけれど、スタンディングオベーションはこのタイミングで起きることが多かった)
幸四郎さんが繋いだ手を何度も上げたりおろしたり、上げかけて止めると見せかけてやっぱり上げたり。
ってお茶目さ全開で嬉しそうにしてたのがとても印象的。
鬼気迫る本編とは一転してアットホームな雰囲気の舞台の上で満員御礼の客席から心からのスタオベを受ける幸四郎さんが幸せそうで
こちらもとても幸せな気分になった。
初日・楽のお話については記憶力がない私には無理なので、
他の方のレポを探してください(笑)
本当にいい舞台でした。
ということで、自分の為の備忘録は以上です。
長々と読んでくれた方、ありがとうございました。